奥多摩倉沢谷本谷遡行報告

奥多摩倉沢谷本谷遡行報告

武蔵野山岳同好会 会長 小尾 隆

 

武蔵野山岳同好会の第二回の山行は、8月26日(土)に日帰りで奥多摩の日原川の支流で、水量が多い中流部での沢歩きは初級者でも楽しく歩け、釜も多いので泳ぎを楽しむ事の出来る倉沢谷を遡行してきた。

参加者は、小野寺、木村、熊本、大根、迎、小尾の6人で、三鷹駅を午前6時59分発のホリデー快速で奥多摩駅に到着。そこから西東京バスで倉沢バス停に向かった。

下車した倉沢橋からのぞき込む倉沢谷は、かつて奥多摩最難の悪場として知られていたマイモーズの悪場があるほど深い谷であったが、そこから上流部は初級者でも楽しめる沢となり3時間ほど楽しむことができた。

倉沢谷は最近の雨天続きにより水量が多く開始時に小雨がパラついたため遡行中の天気が心配だったが遡行中は日が出るほど回復した。降下点から膝下程の流れを気持ち良く進み最初の大きな滝は手掛かりが無いため左岸を高巻きし、先を行くと二名の釣り人がいたので沢から出て邪魔をしないように通過した。流れを左右に渡って岩場を歩いたり、幾つかの小滝や手掛かりのある滝を水に濡れながら攀じ登ったり、釜では足先で沢底を探りながら腰まで水に浸かって進んだりして上流を目指した。また、手が届かない場合には先行者の「お助けロープ」を頼りに通過したり、手掛かりの無い滝や水量の多く滝は高巻きしながら安全第一で遡行した。

倉沢谷には釜が多く、その水は透きとおり綺麗で水深2~3m程度は有ると思われる釜の色はエメラルドグリーンに染まり気温が高ければ泳いで進みたくなる程だった。

 

<データ> 遡行時間:9:25 ~ 12:35 3時間10分(含む休憩10分)

グレード:2級   水平距離:1,800m   標高差:250m