赤岳(八ヶ岳)山行報告

武蔵野山岳同好会の山行として、八ヶ岳の赤岳(2,899.2m)に5月19日(土)・20日(日)に行ってきたので報告します。

JR茅野駅 バス停に9:15に参加者5人(大根、宮崎、梅田、魚地、小尾)が集合しバスで美濃戸口に向かった。

美濃戸口から歩きだして55分で美濃戸山荘に到着し昼食にした。

ここが柳川北沢と南沢の分岐となるが下山路として南沢ルートを使うため、登りには北沢ルートの林道を進んだ。40分程で堰堤広場に到着、ここで林道は終り登山道となる。

北沢に架かる橋を何回か渡り返しながら歩くと視界が開け正面に大同心と小同心の奇岩が目に飛び込んできた。今回は残雪の岩稜を経験するため赤岳を選んだのだが、例年にない暖かさのため赤岳鉱泉までの北沢ルートに雪は見られなく遠方にヤマザクラの花が見られた。宿泊小屋の赤岳鉱泉に14:00到着。直ぐにチェックインして生ビール等で乾杯。

今回の目的の一つが「鉱泉名物のステーキ」を食すことだったので、食卓に着くと全員その大きさに感動! 山小屋でこんな豪華な夕食が食べれるなんて・・・・・✌

翌日は04:00起床、自炊・朝食、出発(快晴・気温0℃)

樹林帯の圧雪を進み中山乗越を超えて行者小屋に到着。

行者小屋の横から縦走路に一気に上り詰める地蔵尾根に取り付く。樹林帯のなだらか登山道から急登に変わり鉄の階段と鎖場が現れる。そこを通過し上り詰めるとお地蔵様に出会える。ここが尾根道で地蔵の頭である。快晴・無風の尾根は360度の大展望で写真撮影でなかなか先に進まなかった。

赤岳の山頂に07:38到着。ここからは北・中・南アルプス、富士山、奥多摩方面から浅間山までの大パノラマで大満足。連盟旗を中心に記念写真を撮ってから出発。

ここから阿弥陀岳に向かうが、岩稜帯を下るルートは要注意で下降した。雪が付いていないので楽に下れたが雪の岩稜の経験が出来なかったのは残念だった。

赤岳南斜面から文三郎尾根との分岐を西側に下り登り返したピークの中岳に到着。ここから観察すると下山ルート予定の中岳コルから行者小屋へのトラバースコースには相当量の雪が付いているので、赤岳鉱泉の主人と打ち合わせたとおり下山は文三郎尾根を下ることにして、荷物をデポって阿弥陀岳に登る事とした。

阿弥陀岳は急登だったが殆ど空身で登ったので軽快に登れ09:27に到着した。ここでも360度の大パノラマで大満足。下降は傾斜がきついので一歩一歩慎重に足場を選んだ。中岳でザックをピックアップしてから文三郎尾根との分岐まで戻り、行者小屋まで鉄の階段の尾根道や樹林帯の圧雪に足を取られたり滑りながら慎重に下り11:35に行者小屋に到着し小屋前のベンチで昼食をとった。

下山は柳川南沢に沿ってコースを取り緩やかな下りを進み約2時間程度で美濃戸山荘に到着した。美濃戸口までは往路を戻り、バス停横にある八ヶ岳山荘でお風呂に浸かりサッパリとしてから路線バスで茅野駅まで戻り解散した。

とても良い山行でした。

(武蔵野山岳同好会 会長 小尾隆)

 

<データ>

  • JR茅野駅バス停集合(09:15) バス(09:30発)⇒美濃戸口(10:05着・30発)→美濃戸山荘(11:25着・12:00発)→堰堤広場(12:40着・45発)→赤岳鉱泉(14:00着)
  • 赤岳鉱泉(05:00発)→行者小屋(05:35着・40発)→地蔵の頭(16:50着・07:00発)→赤岳山頂(07:38着・55発)→中岳(08:48着・50発)→阿弥陀岳(09:27着・40発) →行者小屋(11:35着・12:10発)→美濃戸山荘(14:45着・25発) →美濃戸口(15:15着 ・16:20発) ⇒⇒JR茅野駅(16:45着) 解散